多くの企業が求めている人材像とは、「自分の頭で物事を考える、自発的に行動する人。」
人材研修会社を設立してから、様々な経営者、人事担当者の方とお話をする機会を頂戴しています(もちろん、同業の方とも)
その時、皆様に行う質問として真っ先に、
「今後、求められる人材について、どのようなお考えをお持ちですか?」
が挙げられます。
当たり前ですよね。そのようなニーズに応えることができてこそ「人材育成」というビジネスになるわけですから。
で、いろんな方に話を伺ってみると表現自体は微妙に違うものの、結局のところ、私としては「こういうことなんだろうなぁ」という言葉にたどり着きます。
「自分の頭で物事を考え、自発的に行動する人。」
今、何を求められているのか、何をすべきかを自分自身で考え、それに対して誰にせかされることなく自発的に行動する。
なるほど。
確かにこういう方が会社に何人もいたら、そりゃ上司や社長は楽ですよね。
納得です。
「では、御社には、そのような社員の方が何人いらっしゃいますか?」
あれ?!
先ほどまであれだけ饒舌だったトップの方が、うってかわって言葉を濁していきます。
なるほど。これこそ、ほとんどの企業の人材育成が抱えている、根本的な問題といえるわけですね。