株式会社みらいワークス岡本社長との対談(1)

俳優業からIT業界への異色の転身を経て独立・起業

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15年間の会社員生活を経て独立され、現在は人材育成を手掛ける会社を立ち上げていらっしゃる飯塚さんですが、会社員になる前は俳優さんでいらしたとのことで、とても珍しいご経歴ですよね。

飯塚さん(以下、敬称略):俳優をしていたのは16歳から10年間なのでだいぶ昔の話なのですが、同世代の皆さんが大学で勉強している頃に僕は舞台に出たりしていたので、まったく異なるキャリアを経てきているのは間違いないですね。

俳優になろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

飯塚:「もともと目立ちたがり屋だった?」と聞かれることが多いのですが、実は正反対のキャラクターで、勉強も運動もできない自分は死んだ方がましだなと思っているような、くすぶっている高校生でした(笑)。ですから、俳優になろうと思った理由を挙げるとすれば、当時の自分と一番かけ離れたところに身を投じることで生まれ変わりたかった、というのが正直なところです。

ただ、結果的に俳優としてはまったく売れませんでした。俳優の世界も芸人の世界と同じく養成所のようなものがあるので、足を踏み入れること自体は難しくないのですが、入ってから売れるまでがやはり大変でしたね。

なるほど。しかし、その時代に身に付けたセルフプロデュース術が現在の講師業にも役立っているのではないですか?

飯塚:それはありますね。俳優といってもプロダクションが売ってくれるわけではなく、むしろその中でトップを取って初めて外部のオーディションに参加できるくらいの厳しい世界でしたから、当時から「誰かが助けてくれるだろう」という気持ちは一切ありませんでした。でもそのおかげで、自分の見せ方を自分で考える術が自然と身に付いたのかなとは思います。

26歳で俳優をやめた後はIT業界に入られたそうですが、なぜそのタイミングでその決断をなさったのでしょうか?

飯塚:端的に言えばお金のためですね(笑)。それに、俳優業に関しては10年間本気で続けていたので「諦めた」という感覚はなく、「これ以上やってもダメだな」というのが正直なところでした。今振り返っても「もっと続けてみればよかった」といった気持ちもまったくないですし。まぁ、いろいろな社会経験を積んだ今ならどれくらいのパフォーマンスが出せるのかな、という点には興味がありますし、小劇場などで活動している人たちを見ると、今でもある意味羨ましいとは思いますけど。

自分の中では、当時の熱量以上のものとはいまだに出会っていません。会社を辞めて独立した直後はそれに近いような感覚もありましたが、身を切るような緊張感というのは、今のところやはり俳優時代に感じたものが一番強かった気がします。

 

株式会社みらいワークス岡本社長との対談(2)へ続く

 

 

※この対談は株式会社みらいワークス様主催にて、2017年6月9日に行われたものです(承諾の元、サイト内の記事を紹介しております)

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