今月、新しい戦いの幕が開けた。
40歳にして、「不惑」
・・・と言い切れるほど、僕の精神力は強くはないものの、少なくとも「この時のために、今まで生きてきた」のだと、今までとは全く異なるタスクに追われた数週間を振り返り、改めて確信しているところである。
新しい船出をし、全く不安がないと言ったら嘘になるが、それでも落ち着いた気持ちで日々を過ごすことができているのは、やはり歳を、経験を積み重ねてきたということなのだろう。
若い時と比べ、明らかに違っているのは「常に代替手段を用意している」という点だと思う。
セカンドプランだけじゃない。
サードプランも、その先も。
考えられる限り、幾つもの選択肢を用意している。
だからこそ、様々な問題と直面しても動じることが少ないのかもしれない。
もちろん、一つのことに対してがむしゃらに一生懸命になることはとても良いことだし、実際に僕自身も若い時はなるべく「一点に集中する」ことだけを考え生きてきた。
だが、世の中において何かを成し遂げるためには、「自分だけの力ではどうにもならないこと」の方が多い。いや、ほぼすべてはそうなのだと思う。
ならば、「自分がこうでいく」と決めたことを、ただ突き進んでいこうとするのは、ある意味「無謀」であり、もっといえば「わがまま」であるともいえる。
状況を踏まえて、臨機応変に。
様々なプロジェクトをマネジメントしてきた僕にとって、それは「逃げ」ではない。