「フィーリング」って、実はとても重要な要素です
私がプロトレーナーとして受講者の方へ教えている「ITサービスマネジメント」の世界では、「サービスの価値認識」という概念があります。
この点を学ぶと、ビジネスを非常にシンプルに捉えることができるようになります。
世の中の大半のビジネスは、サービスを誰かに「提供」することで成り立っているわけですが、では、受け取った側がどのような考え方に基づき、そのサービスの「価値」を判断するのか。
それは、「事業成果」「認識」「好み」の3点です。これを知っていると、全ての商談の振り返りを「論理的」に行うことが可能となります。
誰でも「事業成果」はわかる。つまり提供されたサービスが「自分にとって役だったものであるか」ということ。実にシンプルです。
ですが、実際にサービスを受けた側がその価値を捉える上では「認識」と「好み」という観点もあるのです。
まず、「認識」について。
これは、「そのサービスがどういうものかを認識しているか」ということです。ちょっとわかりやすく言葉を換えると、「どんなに良いサービスを提供しても、受け手がその価値を認識していないと意味がない」ということです。
子供に対して、「お酒を飲むって楽しいんだよ」って言っても、「ふ~ん」としか返ってこないでしょう。そもそもお酒を飲むことがどういうことかを認識していない(当たり前ですが)
だから、小さな子に「飲酒の楽しさ」を説明するのは、時間の無駄でしかありません。
そして、3点の最後は「好み」
これは言葉通りで、「単純に好きか嫌いか」ってことです。説明不要ですね。世の中にはベジタリアンの人もいれば、超肉食の人もいる。そこはもはやアンコントロールの世界です。
つまり、今までの話を纏めますと、
「フィーリングって、実は大事な要素」
だということがいえます。
商談時において、「あ、なんかこのクライアントさんとは話しやすいなぁ」とか、「ちょっと空気重いな」とか。
そんな感覚は実は信じるべきものであり、「事業成果」だけに拘ってごり押しをすると、双方において不幸な結末になることが多いのです。
というわけで、私は「フィーリング」を信じます。
何故、こんなことを書いているかというと、最近、「あ、合わないわ、この人達」という方々と商談があったからです。
まぁ、最終的には「認識」と「好み」ですから、そこは仕方ありません。私とフィーリングが合わなかった方、フィーリングの合う方とどうぞビジネスを展開してください。
私は、私のことを気に入ってくれている方と、今後もビジネスを推進していきます。