「己の無力さを受け入れること」ができなければ、前に進むことはできない
結局のところ、人は「己の無力さを受け入れること」ができなければ、前に進むことなどできないということ。
だから僕はなんとも言えない気持ちになった時、都会から離れるようにしている。「山」だったり「海」だったり、自然の力と向き合っていると、人間の考えていることがどれだけ小さいか、自分の存在がどれほど弱いものか、、、
それを素直に受け入れることができるから。
世の中には、どうにもコントロールできないことがある。
どれだけ真面目に生きていようと、目の前に暴走車が突っ込んでくることもある。
それは、どうにもならいこと。
ビジネスも同じである。
僕はどんな物事でも泥臭く最後まで成し遂げてきたタイプだが、外的要因によりその望みが叶わないこともある。特に独立してからはそのようなケースが増えてきた気がする。
所属していた企業を離れ、自分の名前一つで勝負している今の僕はとても弱く、そして孤独だ。
でも、そんな力の無い自分を受け入れるからこそ、今の目の前の状況が安泰ではないという事実を自然と受け入れることができ、決して一喜一憂せず、どんな状況にも対処できる自分でいられるよう常に万全の準備をしておこうという発想になる。
それは、意外としたたかな戦略だったりする。
決して、「弱く」はない。むしろ、「強い」とさえ思う。
弱さを受け入れず、虚勢を張っている方が「弱い」のだ。
己の無力さを受け入れることで、また胸を張り、次の戦いへと足を踏み出すことができる。歳を重ねても決して守りに入らず、次の山へ挑み続ける自分自身への誇り。それこそがエネルギーだ。