「ITサービスマネジメント」に対して真剣に取り組むか否かは、企業の生死に関わる問題である

 

ちょっとドラスティックな表現で恐縮ですが、

 

「あなた、一年以内に体重を30kg落とさないと、このままでは死んでしまいますよ。絶対に痩せてください!」

 

もしも、医師からこのような宣告を受けたとしたら、今までダイエットをサボり続けてきた肥満体質な人も必死になって取り組むことでしょう。

 

「俺はタバコだけはやめられねぇな。仮に寿命が縮まってもさぁ」

 

なんて周りに豪語していた人も、実際に大病を患ってしまった後はピタッと煙草を持つ手が止まる。そんなことは決して珍しくありません。人間、追い込まれて初めて真剣に「改善」について考えるものです。

 

で、ITILⓇです。私にとってこのベストプラクティスの位置付けをシンプルに表現すると、

 

「今後、IT部門が生き残るために必要不可欠なもの」

 

ということになります。

 

つまり、ITILⓇの概念を有効に取り入れ、目の前の業務改善を図っていかなければ、IT部門は病にかかったかのごとく弱体化し、最終的にはビジネスシーンにおいて存亡の危機となる。つまり、「死んで」しまう。

 

私は本気でそのように考えているのです。

 

「何を大げさな!」と思われた方、いえいえ。プロのトレーナーとして、この点だけは絶対に譲れないポイントです。

 

最近のIT環境の移り変わりを冷静に分析してみると、近い将来必ず訪れる「ビックバン」が見えてきます。その時が来ても「生き残れる」か、「滅んでしまう」のか。

 

ITサービスマネジメントは、その鍵を間違いなく握っているのです。